Let’s carve out Utopia with our own hands.

理想郷は自分たちの手で切り開こう。



あとがき

まず今回のこの作品は、とあるイベントのために描きあげたもので、売上はすべて野生生物保全基金へ(手数料は除く)全額寄付しました。

現在、数多くの野生生物が生息地の減少、環境問題にともない、危機的な状況に直面しています。主催者の生物保全の考えに共感し、このチャリティイベントに参加しました。

世界には絶滅してしまった生き物が多くいますが、その代表格が「恐竜」という種族だと思います。

生物が「絶える」ことへの危険視の象徴としてモチーフには恐竜を選んで出品しました。もちろん狂うほど恐竜が好きだということも理由の一つなので、今回は特に好きなスティラコサウルスを選んで描きました。

恐竜が絶滅した原因については諸説ありますが、6600万年ほど前にメキシコに巨大な隕石が落下したことが有力とされていて、

その隕石が地球に衝突し、大量の塵が舞い、大気中に漂うことで日光が遮られ、地球の温度が格段に下がってしまったとされています。

この寒さに適応できない生物、光合成をする植物がまず激減。

それらを食料にしていた草食恐竜が死に、さらに草食恐竜を食べていた肉食恐竜が死に絶え、そのほかの環境問題が追い討ちをかけたことが絶滅の原因と考えられています。

今回の背景は、絶滅の要因となったと考えられる隕石からインスピレーションを受け描きました。塵に覆われた空は、星空さえ見えなくなってしまったことでしょう。

食物連鎖の始まりは植物なので、ドラマチックに恐竜をなぞるように花と苔を描いています。

これらの意味するところとしては、

恐竜の絶滅した要因は上記に記したとおり自然災害的なものですが、生物が絶滅する要因は人為的に引き起こせるということです。

森林の伐採、海の汚染、地球温暖化の進行。

何かを守る行為は巡り巡って自分をも守ることに繋がります。

Let’s carve out Utopia with our own hands.(理想郷は自分たちの手で切り開こう。)

それらを暗喩した作品となっています。

右側の白い背景は「無」の象徴であり、

これは生物の絶滅が、巡り巡って我が身を滅ぼすことへの「警告」を意味しているのです。

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